今回は、家族四人の誕生石をあしらったファミリーリングの制作において、「石選び」の工程を少しお見せしようと思います。
取り扱う誕生石は、次の4つ。
ムーンストーン(6月)
トパーズ(11月)
トルマリン(10月)
ルビー(7月)
ひとことに誕生石といっても、一月以外は選択肢が複数あったり、石ごとに色がたくさんあったりと、組み合わせによって雰囲気がガラッと異なります。
指輪単体で見た時の見た目の美しさはもちろん大事ですが、NUDGEでは、ご自身の好みや似合う色、普段の装いとの相性も含めて、じっくりと、一緒に石を検討します。
長く寄り添えるものをお届けしたいからこそ、「これだ」と思えるしっくりくる組み合わせを、とことん追求します。
石に込めたい想いやご要望の色味などをお伺いしたら、まずは手元にある石を並べてみて、候補を絞っていきます。
(もし在庫の中にピンとくるものがなければ、インドからお取り寄せしてご提案することもあります)
【上の配列】
ブルートパーズ(水色)・ルビー(濃いピンク)・バイカラートルマリン・レインボームーンストーン
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濃いルビーに負けない色味のバイカラートルマリンを入れて、淡い色で挟む配色。
【真ん中の配列】
ホワイトトパーズ・オパール・ルビー(濃いピンク)・レインボームーンストーン
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ルビー以外を白あるいはクリアの色味で揃えて、1点だけポイントに濃いピンクを持ってくる配色。
【下の配列】
ブルートパーズ・ピンクサファイア・バイカラートルマリン・レインボームーンストーン
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全体を淡い色味でまとめた配色。
ルビーとサファイアは同じコランダムという鉱物で、ルビーの淡いピンク色は通常サファイアに分類されるのですが、ご了承いただいたうえでサファイアを代用。
このような配列を、シミュレーション画像を交えてご確認いただくこともあります。
また、天然石は石単体と肌に載せたときとで色の見え方が異なる場合があります。
特に、淡いカラーの石、透明感がある石、厚みの薄い石は、肌の色が透けて見えやすく、色が全く異なるように感じることも。
そのため、肌に載せた場合の見え方も写真に収め、しっかり見ていただきながらご提案します。
たくさんのやりとりを重ねて、候補の石を4つに絞り込んだら、次は配置を決めていきます。
石を並び替えたいくつかのパターンをご用意し、それぞれの配列が生み出す雰囲気の違いを確認しながら、最終的な並びを決定します。
こうしたプロセスを経て、完成したのがこちらのリングです。
左から、ムーンストーン、トパーズ、トルマリン、ルビーという並びになります。
たくさんの石と向き合い、色のバランスや想いを大切に選び抜いた、世界にひとつだけのファミリーリングが完成しました。
NUDGEでは、ひとつひとつの石に込めた想いと、それぞれの個性を調和させながら、世界にたったひとつのリングをお仕立てしています。
ご自身やご家族の大切な節目に、そっと寄り添うジュエリーをお探しでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。