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宝石に施す代表的な7つの処理

皆さんは、天然石にどのようなイメージをお持ちですか?

その名前から、もしかしたら ”全く手付かずの自然のもの” という感覚の方も少なからずいらっしゃるかと思います。それが生粋の天然石ともいえるでしょう。

実は、天然石も人間がお化粧をするのと同じように、処理を施しているものも多いのです。それらの処理された石は 人工石とは違い、間違いなく自然によって形成された "天然石" です。そして、基本的には宝石としての価値を大きく失うことはありません。(無処理で美しい石には大きな価値があるのは間違いないです。)

一方で、中には色を大きく変えてしまったり、天然とは認められない処理もあり、処理石と呼ばれているものもあります。

宝石の処理と聞いても、なかなか身近に知る機会もないことかと思います。ここでは、具体的にどのような処理を行うのか、代表例を7つご紹介します。

1. 加熱処理

最もメジャーな処理のひとつ。名前の通り加熱によって起こる変化で、色を濃くしています。

例えば、コランダムと呼ばれる鉱物(サファイア・ルビー)の場合は、ほぼ加熱処理をされているともいわれています。


加熱処理

 

2. 含浸処理

そこまで滑らかではない石の表面のざらつきをなくし、光沢をよくするためのワックスやオイルを施す処理です。

ワックスは艶を出すために使用され、オイルは浸透させて透明度を上げるために使われます。


含浸処理

 

 

3. 照射処理

宝石に放射線を照射する処理のことです。この照射処理も多くの宝石に行なわれています。

無色や色味の薄い宝石に照射することによって、色を鮮やかに見せています。特にトパーズや安価なカラーダイヤモンドに多く見られる処理です。


照射処理

 

4. レーザードリル処理

ダイヤモンドの黒いインクルージョン(含有物)まで穴を開けて、酸で白く漂白して目立たなくする処理です。


レーザードリル処理

 

5. 表面コーティング処理

塗料のような着色剤を宝石の裏面に貼ること。または、塗料を宝石の表面または一部にコーティングとして使用し、宝石の外観を変える処理です。

それによって、色合いを調整することができます。


表面コーティング処理

 

6. 充填処理

穴や傷があった場合、ガラス・樹脂・ワックス・オイルなどを用いて修復する処理方法を指します。

充填処理

 

 

7. 高温高圧処理

宝石を高温高圧下に置くことで、色の変化を起こさせる処理です。サファイア・ダイヤモンドによく施されます。


 


以上、7つが天然石の代表的な処理方法でした。
はじめにお伝えした通り、これらの処理は、人間のお化粧と同じようなもの。このお化粧方法を少し頭に入れていただいた上で、お好みの宝石を選んでいただいくと、より宝石選びを楽しめると思います。

「多少、色が薄くても、そのままの方が良い!」という方もいらっしゃれば、「少なからず色味は楽しみたいから、色味が濃くなっている方が好き!」というお考えをお持ちの方も。どちらがよい、という正解はないと思います。

どれも自然の中で生成された世界にたった一つの原石から生まれた宝石。きっとタイミングや出逢いもあるはずです。

今回のこの内容で、少しでも天然石や宝石などにご興味を持っていただけたら嬉しく思います。

 

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