近年では、結婚に対する考え方が多様化しています。
結婚するもしないも自由に、自分らしい人生を楽しむ方や、「何歳までに結婚すべき」という枠にとらわれない方、また事実婚を選ばれる方など、さまざまなスタイルが見られるようになりました。
同じように、結婚を選択された方々の夫婦のライフスタイルや親御さんとの関係性はもちろん、結婚式や結婚指輪の意味合いも、パートナーシップの数だけ異なるものとなってきていると感じます。
今回は、結婚指輪ではなく婚約指輪のご依頼。
結婚指輪はまだご用意される予定がないため、旦那さまは指輪を特に必要とされず、その分パートナーが気に入り、寄り添えるリングを贈りたいとのことでした。
婚約指輪といえば、一般的にはカラーレスのダイヤモンドを思い浮かべる方も多いですが、今回はカラーストーンを使い、世界にひとつだけの日常使いできる可愛らしいリングを目指しました。
真ん中にイエローダイヤを配し、両サイドにはおふたりの誕生石をあしらっています。

ダイヤモンドは「永遠の愛の象徴」として婚約指輪や結婚指輪の定番ですが、今回は元気が湧くようなイエローダイヤを選びました。1月のガーネットと10月のトルマリンも、おふたりらしい色合いです。
また、将来結婚指輪をお作りになるかもしれないとのことで、その時に重ねて着けても違和感のないデザインに仕上げました。
婚約指輪の伝統的な概念にとらわれず、ふたりで一からつくりあげた、特別なオリジナルリング。
これから共に歩む人生の節目として、このリングがおふたりの物語に彩りを添え、人生という旅路の確かな証となりますように。
