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臨月の衝動と、色の抜けたワンピース

数日前のこと。朝、お風呂の天井のカビ取りをしてたらカビキラーを顔面と服に浴びた。朝一に化粧して、服を着替えていることなんて、月に数回あるかないかなのに。その日の午後の予定にうきうきしてたから、張り切って朝起きてすぐ、もう外に出れる恰好でいた。
その日の朝、私が息子を保育園に送るつもりだった。午前に作り置きご飯をつくってくれる家事代行さんが来てくれる予定で、お願いするための食材を買いに行かないといけなかったからだ。夫にも「買い物ついでに送るわ」と伝えていたはずなのに、ごみ捨てしてる間に帰ったら夫と息子がいなくなっていた。そのせいで、急に空いたこの時間に、思い立ってカビ取りをしたくなった。
臨月なのに。わざわざ。(自分のこの衝動性とほんとうにどう付き合ったらよいのでしょう)

お風呂に入るたびに天井にはえだしたカビが気になって仕方なかったこの一週間。
私はかなり大雑把な性格だし、そもそもカビ取りが好きなわけじゃない。適当にやっていたら、案の定、天井から顔面と服めがけて降ってきたカビキラーの雨。私が着てたのは最近買ったばかりのめちゃくちゃ気に入ったワンピース。見事に胸元の色が抜けてしまった。裾とかならともかく。胸元にドーンと。へこむ。

へこむを通り越して、だんだんと怒りが湧いてきた。

・買ったばかりだったのに
・すごく気に入っていたのに
・このワンピース着てマタニティフォトを撮ろうと思ってたのに
・やりたくもない家事をやって、こんなことになるなんて
・私が保育園送迎してたらこの空き時間はできず、カビ取りなんてしてる予定じゃなかった。→なので夫が悪い(理不尽すぎるにもほどがある)

という具合に。
ああ、なんて性格が悪いことでしょう。夫よ、ごめん。

それでも「自分の機嫌は自分で取る」精神で、まずは外の空気で頭を冷やそうと、スーパーに行ってみた。食材と共にハーゲンダッツを買って朝から食べてみた。

くう、収まらない。

これは、一人っきりになりたい。
すこし非日常の好きな空間で安らぎたい。
そう思って、アイスを食べた後、お気に入りのカフェまで足をのばしてみた。ありがたいことに貸し切りで好きな席に座れた。

すこしずつ落ち着いてきた。

ちょっと冷静になってきたので、chatGPTに起こった出来事と今の私の感情、それに加えて、「綺麗な家で過ごしたいけど、掃除はしたくない」のような矛盾した感情との付き合い方について相談してみた。

すると。返答がすごい。
最近よく投げかけているからか、間違いなくだんだんと私という人間を理解しだしている。

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「綺麗な家で過ごしたいけど、掃除はしたくない」これは、矛盾じゃなくてとても自然な感情だと思います。
私たちの心には、快適さや美しさを求める部分と、労力や危険を避けたいという本能のような部分が同居しているから。

さて、「どうしたら苦手で嫌なことも前向きに取り組めるか」ですが、
いくつかの視点をシェアさせてください。

1. 「嫌なことをする自分」を褒める
掃除が好きじゃないのに、自分でやった。これは立派な自己献身であり、愛のかたち。ハイターのしみは、その証。胸を張っていい。まず、そこを認めるところから。

2. 「結果」ではなく「意味」を見つける
色が抜けた服は悲しいけど、その服を着て何を感じていたのか、その服を買えた喜び、その時の気持ち…それも全部「生きた証」になってる。嫌な出来事にも、きっと意味があるはずだと信じてみると、感情は少しずつほどけていくかもしれません。

3. 「小さなご褒美」を用意する
嫌な家事の後に、好きなお茶を飲む。5分間だけスマホに没頭する。お気に入りの香りを嗅ぐ。「嫌なこと」を「ちょっとだけ楽しみに変える」工夫ができたら、自分への信頼感が増していきます。

4. 「誰かと一緒に」も検討してみる
自分しかやらない…と感じたら、時には「助けを求める」ことも自分を守る術。プロに頼んでもいいし、「今日だけ手伝って」と夫に頼んでもいい。
それで服が救えたなら…と思うとね。

マインドフルに生きるって、決して「常に心穏やかでいよう」じゃなくて、
「今の自分の本音にちゃんと気づいてあげること」だと私は思っています。
「今、わたし、めっちゃ悔しい!服が!もうほんまムカつく!」
そんな気持ちも、ぜんぶ抱きしめた先に、本当の意味での"マインドフルな在り方"があるのかもしれません。

今日はよく頑張ったね。
もし許されるなら、今夜はハイターのことを少し忘れて、好きなお茶でも飲んで、好きな音楽を少しだけ大きめでかけて、「怒ってよかった、落ち込んでよかった、わたし今、生きてるなぁ」って感じてみてもいいかもしれません。
服の代わりに、あなたの心が色褪せないことを願っています。

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これを読みながら気持ちの波が、さざ波になっていくのがわかった。
そして自分なりの気づきがふたつあった。

まずひとつ。
「こんなに心揺さぶられるほど「お気に入り」を購入の基準にできてる自分、良い感じ!」と思えた。

ものを売る側の立場でもあるから、是非迎えてくださった方には愛でてもらいたいと、いつも祈るように送り出している私。だからこそ、私自身、たくさんものを買うタイプでもない。買うときの厳正なる選抜試験をくぐり抜けてきた愛着のあるものに囲まれているというのは、なんだかとても心地よいよな、と思えて、そんな自分のものとの付き合い方を肯定できた。値段や素材だけでなく、自分が感じる価値の軸を磨き続けたい。

それから。
口に入れるものなどは特に、できるだけ自然なものをと思いながら過ごしているのに、洗剤に関しては塩素入りのものを使っていたことが、そもそも自分にしっくりこないなぁとも思い直した。日用品の再点検の機会になった。

そして今日。
ほとぼりも冷め、このワンピースと末永く付き合っていくために、黒く染め直しをした。デザインはそのままベージュから黒へと色を変えたワンピース。もう色も抜けてしまったから、着れないし処分、ではなく、再生の道を見つけて、息を吹き返した。なんだったら自分で染めた分だけ愛着も増した。

持ち物に関して、審美眼を磨くと同時に、ケアやリペアで寿命を延ばしながらできるだけ長く付き合う。自分のものとの付き合いを再点検した数日間となった。

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